静止画像通信と水平同期信号
走査線に沿って横に並ぶデータを、さらに走査線ごとに横に並べていくことで、確かに1次元的なデータは得られます。
ただし実際にはそれがすべて有効な画素というわけではありません。
というより、すべてが有効な画素だと逆に困るのです。
たとえば画素の値として、1から9までが許されているとしましょう。
その時に左上のような縦4画素~横5画素の画像があるとします。
これをそのままラスタスキャンすると、その右のような20個の数字が得られます。
しかしこの20個の数字を電波で送ったとして、必ずしもその全体を得られるわけではありません。
途中から受け取るということも考えられます。
たとえば図の青の区間だけを受け取ったとしましょう。
その場合、何の説明もなしに以下のような数列を受け取ることになります。
97254881391765
これではどこが走査線の始まりなのかわからりません。
したがって受け取った信号から画像を再構成することは不可能です。
しかしそうではなく、それぞれの走査線の一番最初に、たとえば本来画素値として使われない「0」を置いておくと、今度は以下のような数列を受け取ることになります。
97025488013917065
こうすれば、途中から受け取った場合でも、どこがラインの先頭かわかるので、何となく画像らしきものが構成できてきます。
この「0」のように走査線の始まりを示す信号を、水平同期信号、あるいはHシンク信号(HはHorizontal、シンクはシンクロナイズ)といいます。


