インターレースという仕組み
ラスタスキャンした静止画をそのままさらにフレームごとに並べていく。
これは非常に素直で自然な動画構成法です。
1秒当たり何枚のフレームを入れるか、その数をフレームレートと呼びます。
動きの情報はこのフレームレート毎に反映されることになります。
たとえばフレームレートが4というのは非常に小さいレートですが、これで走っている電車を真横から撮って表示したら、なめらかに進んでいるというより、カクッカクッと不連続で進んでいることがはっきりとわかるはずです。
しかしながら現在のテレビ放送は、そこにさらにある工夫を加えています。
それがインターレースというものです。
1つのフレームをさらに複数のサブ画面(これをフィールドといいます)に分け、個々のフィールドで考えた時に、動きの反映を単純なフレームレートより良くするのです。
以下、最も単純でしかも実際によく用いられる、2つのフィールドで1つのフレームを構成する場合で説明します。
この場合フレームレートをR(枚/秒)とすると、フィールドレートは2Rとなります。
フレームを構成する2つのフィールドのうち、前半フィールドは奇数番目の走査線だけで構成されます。
一方で後半フィールドは偶数番目の走査線だけで構成されます。
それぞれを(1/2R)秒ずつ提示するわけです。
こうすると、画面に動きがない場合、2つのフィールドが合わさるとすべての走査線が表示されますから、元のフレームと同じ画像が得られます。
一方で動きがある場合、それはフレームレートでなくフィールドレートごとに反映されます。
各フィールドは走査線を1本飛ばしにしているので、その動き情報の空間的な解像度は実はあまりよくないのですが、人間の目は本来、動いているものには高い解像度を求めないので、大きな問題にはなりません。
インターレースを行わない画面を、プログレッシブと呼ぶことがあります。


