コンポーネント方式でのカラー化

ここまでは基本的に、1つの画素に対して1つの値を考えてきました。

この値を明るさということにすれば、これはモノクロ画像ということになります。

しかし今や、テレビにしても写真にしても、カラーが当たり前のものとになりつつあります。

この場合、単純に1つの画素に1つの画素値を割り当てて表現できるというわけではありません。

たとえば銀塩の写真を思い切り拡大すると、リキテンシュタインの絵のようなぽつんぽつんとした画素が見えてきます。

そしてカラーの場合、その画素には、赤や青など原色の点が含まれていることがわかります。

赤や青や黄色は色の三原色と呼ばれ、これらの色を適度な比率で混ぜ合わせることにより、さまざまな色が表現できることが知られています。

カラー写真もあらかじめすべての色が用意されているのではなく、三原色のうち赤だけが強ければそこは赤くなるし、赤と青が強ければ紫になるなど、まさにこの比率で色を表現しているのです。

カラーテレビでも同じような手法が使われます。

ただしテレビのように光が透過してくる場合、三原色は赤と緑と青になります。

いわゆるRGBというのは、これらの頭文字をとったものです。

色の中のR(赤)成分とG(緑)成分とB(青)成分という、3つの値の組み合わせとして表現するわけです。

成分を英語でComponentというので、これをコンポーネント方式といいます。

ただしカラーテレビが普及する前に白黒テレビで何とか代用していたように、画像として最も主要な成分は明るさであり、赤でも緑でも青でもありません。

したがってカラー画素を表現するのに、RGB各成分の代わりに、以下のようなYUV成分を使う場合があります。

これは簡単な行列演算で変換できます。

Y(輝度成分)=0.2990R+0.5870G+0.1140B
U(青み成分)=-0.1684R-0.3316G+0.5000B
V(赤み成分)=0.5000R-0.4187G-0.0813B

人間の目の特性として、Y成分に関しては空間的変化に敏感で、値も細かい尺度で把握することができます。

それに比べてU成分やV成分は、空間的変化にも値の細かさにもそれほど敏感ではありません。

したがってU成分やV成分のサンプリング周波数は多少粗くても大丈夫ですし、値を表現するビット数も多少減らすことができます。

このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

« インターレースという仕組み | ホーム | コンポジット方式でのカラー化 »

このページの先頭へ